開館21周年を迎える細見美術館の新しい時代の幕開けとして、細見コレクションの原点ともいえる伊藤若冲と宗教美術を展覧。
江戸時代を代表する絵師でみずみずしい絵画世界を作り上げた伊藤若冲。
初期の代表作「糸瓜群虫図」をはじめとする細見美術館所蔵の若冲作品の数々を展示します。
一方、若冲と並んで細見家初代・細見古香庵が蒐集の情熱を傾けたのが宗教美術。
人々の祈りが託された仏教の諸像や荘厳具には気高い尊さが見出されます。
本展では細見コレクションの重要文化財「刺繍大日如来像」、重要文化財「線刻十二尊鏡像」などの優品を展示。
若冲と宗教美術の両者に通じる、表現対象に真摯に向き合い、美に昇華させる作り手の崇高な精神を感じ、自然や神仏への敬意を見事に造形化する日本美術の豊かさをご堪能ください。
近代日本を代表する陶工の一人で、民藝運動の主要な同人でもあった河井寬次郎の初期から最晩年までの代表的な作品を網羅した「川勝コレクション」を一堂に展観します。コレクションを形成した故・川勝堅一氏は、髙島屋東京支店の宣伝部長などを務めた人物で、1921年に河井が髙島屋で最初の個展を開催して以来、その交友は生涯にわたりました。本展では濱田庄司やバーナード・リーチなど、河井とともに民藝運動に参画した作家の作品もあわせて紹介。陶工としての河井の仕事の全貌を紹介します。
悠久の歴史の中で育まれてきた京都の伝統・文化を学び、継承するために。
京都造形芸術大学では、2019年度春期「京都学」講座を京都市および京都新聞との共催により開講します。これに合わせて市民等の受講生の募集を行います。
1200年の悠久の歴史の中で育まれてきた京都の伝統・文化をより深く学び、継承していくために、「京都で育まれてきた日本の伝統と文化の真髄」をテーマに、京都の各界でご活躍の皆様を講師にお招きし、各々の視点から「京都」の魅力を語っていただきます。
烏丸高辻に伽藍を構える因幡堂平等寺。
日本三如来と称される薬師如来を本尊に祀る古刹です。
因幡堂の本尊薬師如来立像(=写真、重要文化財)をはじめとする霊宝のすべてのほか、東京国立博物館所蔵の「因幡堂縁起」1巻(重要文化財)、また同じく因幡国から伝来したと伝わる岐阜・延算寺の本尊薬師如来立像(重要文化財)などを展示。
この知られざる因幡堂の全貌に迫る企画展「因幡堂 平等寺」を開催します。
茶の湯に関する資料を収集し企画展示を行う「茶道資料館」が開館40周年を迎えます。また、裏千家の歴代家元が収集した文献など約6万点を収蔵する茶の湯の専門図書館「今日庵文庫」も開館50周年となります。
この節目の年を祝して、2019年、茶道資料館では二つの記念特別展が開催されます。記念特別展Ⅰは「裏千家所蔵の優品」と併設展「鵬雲斎コレクション撰」です。ぜひご覧ください。
【前期】4月16日(火)~5月12日(日)
【後期】5月18日(土)~6月16日(日)
裏千家今日庵が所蔵する茶道具や美術工芸品、今日庵文庫所蔵茶書および鵬雲斎(裏千家前家元)のコレクションが展示されます。
第18回京都府職域対抗ゴルフ大会を開催いたします。職場で4名1組のチームを組む企業対抗戦です。職場の親睦も兼ねてご参加お待ちしております。
新しい元号がスタートする本年、樂家も代替わりをします。新しき年への思いを込めて、樂歴代展を開催します。本展では、特に日本の象徴・霊峰富士を意匠のに取り入れた歴代作品を展示します。黒樂・赤樂茶碗にくっきりと描かれた富士の絵のように、すがすがしい未来世界となりますようにとの思いを込めた展覧会です。
春めく季節。わたしたちが花に最も親しみを感じる季節かもしれません。陶芸の森陶芸館で花いっぱいの展覧会を開催します。
花は、古来より世界各地のさまざまな芸術のジャンルにおいて表現されてきました。もちろん、やきものの世界でも例外ではありません。東洋陶磁においては華やかな花をさまざまに意匠化した吉祥(きっしょう)文様が器を彩り、人々は幸せな人生への願いを込めた花の陶磁器を好みました。
また日本では、明治時代に欧米から導入された最新技術や意匠(デザイン)を用いて、建築用タイルやインテリア用品などさまざまなものが陶磁器で制作されました。中でも最も好まれたのが、西洋と東洋の花を融合させた花のモチーフでした。
そして現代陶芸においても、花を表現の源とする作家はたくさん活躍しています。美しさ、儚さ、生命力、清々しさなど、花のイメージを自己の作品に重ね合わせ、それぞれの思いをもって創作をおこなっているのです。
本展では、「花」を入り口にして近世、近代、現代というさまざまな時代の陶芸表現の世界を探ります。
展示室いっぱいに咲き誇る花々をお楽しみください。