中世古窯以来の伝統を誇る陶郷・信楽。近代陶芸の巨匠として広く知られる富本憲吉や河井寬次郎。そして現代陶芸の開拓者として活躍した八木一夫や熊倉順吉。また、岡本太郎をはじめ絵画や彫刻の世界で活躍した作家たちも、信楽で作品制作に挑んできました。本展では、彼らの足跡をたどりながら、信楽のやきものの魅力を探ります。
室町時代に成立した「酒飯論絵巻」には、楽しそうに飲食する様子や調理場面が生き生きと描かれ、中世の風習や日本の食文化を知る上で欠かせない絵画資料となっています。本展では国内に所蔵される酒飯論絵巻8点を一堂に集め、全場面を紹介します。
※前期と後期で展示替えおよび場面替えを行います
手漉き和紙に銅版画をコラージュし、水彩・墨・箔・胡粉などを施すミクストメディアを中心に作品を制作する入江明日香の世界をご堪能ください。
錦の御旗を掲げて、永く続いた幕藩体制を覆した明治政府は、欧米に比肩する近代国家を目指して、さまざまな産業を発展させました。近年、富岡製糸場が世界遺産に登録され、さらに九州・山口の諸施設が明治日本の産業革命遺産として世界遺産に登録勧告されるなど、明治政府が行った事業や遺産への評価も高まりつつあります。
明治期の皇室も、鹿鳴館や明治宮殿において外国使臣をもてなすことで、欧米諸国との融和をはかり、また帝室技芸員制度をはじめ、わが国独自の芸術品を広く海外へ紹介し、江戸時代から続く美術・工芸の保護育成をはかる上で果たした役割はきわめて大きいものがあります。
展覧会は、明治宮廷前史として、まず幕末から明治維新を概観します。そして、明治政府の基礎固めをする上で大きな効果があった六大御巡幸ゆかりの品々、初期の明治宮廷を振り返ります。さらに、明治10年代からの鹿鳴館時代を経て、明治21年(1888)に明治宮殿が建造されますが、この宮殿を彩る調度類の制作には京都の職人も多く携わっています。また帝室技芸員も京都から多く輩出しており、帝室技芸員の作品を始めとする宮廷文化の美と技を堪能していただけるでしょう。
日本漫画界の鬼才・水木しげる、本名・武良茂(むら しげる)氏は、鳥取県境港で幼少期を過ごし、近所の“のんのんばあ”に連れられて見た正福寺所蔵『地獄極楽絵図』に心を奪われて以来、不思議な世界に魅入られるようになります。
その後、成年となった彼は戦地に召集され、激戦地・ラバウルで理不尽に多くの命が失われていく様を目の当たりにするとともに、自身も片腕を失い、生と死の境をさまよう壮絶な体験をします。40歳を過ぎた遅咲きのメジャーデビューを果たすまでの極貧生活時代から、押しも押されもせぬ超人気作家になってからも、水木しげるは片腕で独自の画風を模索し続けながら、作品を全身全霊で描き続けました。
「ゲゲゲの鬼太郎」に代表される妖怪漫画で有名になった水木ですが、ユーモアと皮肉、創造性にあふれる短編の数々や、自身の体験を基にした誰にも真似のできないリアルな戦記物、さらには歴史上の個性的な人物を独自の視点から描いた評伝など、妖怪以外の漫画作品においても高い評価を得るようになります。
本展は、水木しげる氏が93年間の生涯をかけ、魂を込めて描き続けた作品に焦点をあて、生原稿・原画のほか、少年期に描いた貴重なスケッチなど、未公開作品を含む約300点を、8章に分けてご紹介します。ぜひご覧ください。
仏教美術は、インドに始まりシルクロードを通って朝鮮、日本に伝わり、各地で大輪の花を咲かせました。真摯な信仰心に裏付けされた仏像や仏画の数々は、信仰を持たない人々にも感動を与える普遍的な芸術作品として、今日に伝わっています。
本展では、そうした作品の中から、仏教美術発祥の地ガンダーラの石彫から中国、朝鮮の金銅仏、そして日本の木彫仏や仏画などを、他館からの借用品も交えて、ご紹介します。また、近年朝鮮7世紀の優秀な作品として話題になった京都八瀬の古寺にひっそりと伝わった半跏思惟の御像も特別に展示します。
時代、地域によって様々に変化する多様な仏教美術世界を、東山の秋景色とともに心ゆくまでお楽しみください。
本阿弥光悦は元和元年(1615)京都・鷹峯の地を拝領、その地で茶の湯、書、陶芸など、数寄風流の世界を逍遙します。中でも光悦の制作した樂茶碗は、樂家二代常慶、三代道入との交流の中で生まれ、それらは樂家の窯で焼成されました。
本展は、永きにわたって光悦の芸術、作陶を考え続けてきた樂家十五代・樂吉左衞門氏の監修により、光悦茶碗を中心に、常慶や道入などの関連作品も含めて展示致します。
吉左衞門氏が、3年がかりで執筆した『光悦考』(本年2月刊行)での論考・論旨をもとに、温めてきた光悦への熱い思いや、光悦茶碗の新たな視点が浮かび上がる展覧会です。
次代を担う若い世代に身近な文化財への関心や愛護精神を深めてもらう「小中学生記者の文化財取材コンクール」を開催します。
読み書きや自分の考えを整理して表現する力を養うことを目的に2007年から開催している「京都新聞小・中学生新聞コンクール」を今年も開催します。ふるってご応募ください!!
毎年恒例の天皇杯全日本サッカー選手権大会。天皇杯を手にするのは果たしてどのチームか。全88チームが各地で熱い戦いを繰り広げます。ぜひ観戦をお楽しみください。
身近な活字・新聞に親しみ子どもたちの情操・学習能力を育む趣旨のもと、第14回「京都新聞スクラップコンクール」を開催します。ふるってご応募ください!!
セレマカップ第51回京都少年サッカー選手権大会を開催します。
今年は京都府内の124チームが参加しています。
府内各地の球技場で熱戦を繰り広げるサッカー少年たちにご声援をお願いします!