1392年、室町幕府三代将軍・足利義満により創建された禅宗寺院、相国寺。創建以降、現代に至るまで、金閣寺、銀閣寺といった山外塔頭も独自の存在感を誇ってきました。
この600年、相国寺は京都にあり、変わらず祈りの場として四季が巡ってきました。相国寺ではとりわけ6月の観音懺法、そして10月の開山忌が盛大に執り行われます。その仏教儀礼は現在も厳修され、季節の移ろいを感じさせる年中行事としても、京の人々の心に刻まれてきました。
寺院に伝来する宝物は、それぞれ祈りの場で必要とされたものです。鑑賞するためではなく、仏を、祈りを荘厳するために求められた宗教芸術です。本展では、相国寺に連綿と続く仏教行事に焦点を当て、同館に収蔵されている宝物がどのように各儀礼を荘厳してきたのかを仏画の名品とあわせてご覧いただきます。
泉屋博古館は60年前、京都東山・鹿ヶ谷の地に誕生しました。それから現在まで様々なテーマで展覧会を開催してきました。
そしてこの秋、開館60周年を記念して、歴代の展覧会を引っ張ってきた同館の「顔」が一堂に会すオールタイム・ベスト展を開催します。
住友コレクションを代表する「名役者」たちのそろい踏み、乞うご期待ください。
友禅の技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けている森口邦彦氏。森口氏はパリで学んだグラフィック・デザインの思考と幾何学文様を大胆に組み合わせることで、伝統工芸の「友禅」に留まらない新しい創作の可能性を拓いてきました。着物制作から三越のショッピングバッグに代表されるデザインワークまで、森口氏の創作は、歴史的に積み重ねられてきた技と感性を出発点に社会に友禅・デザインを還元させるための実践であるといえます。
本展では、着物の代表作とそれらの草稿、図形の面白さを追求する平面作品、またフランス国立の磁器製作所・セーブルとのプロジェクトなどを含め、森口氏の多岐にわたる活動を一堂に展示。友禅とデザイン、伝統と現代、東洋と西洋などが様々に交差して生まれる創作活動の全貌をご紹介いたします。
日本の自然を穏やかに見つめ、明るく澄んだ色彩で情緒豊かな風景を描いた日本画家・小野竹喬。
父と同じ日本画家を目指すも志半ばに戦死してしまった息子・小野春男。
本展は、生涯にわたって移り変わる自然の様子を穏やかなまなざしで描き続けた竹喬作品を中心に、春男の素描やスケッチの数々を紹介する京都初の父子展です。
作品描写をとおした父子の交流を、彼らが共に過ごした京都・衣笠の地で感じて見てください。
本展では、芸舞妓の誕生から、そのイメージが近代京都において、京都のシンボルとして成長していく過程を、絵画作品を中心に紹介します。可憐で艶やかな舞妓図の競演を京都文化博物館でお楽しみください!
⽇本画壇の巨匠と⾔えば、誰もが名を思い浮かべる横⼭⼤観。彼の描いた富⼠⼭の絵は、圧倒的な存在感をもって我々の記憶に刻まれています。
しかし、⼤観の画⾵は当初から⼤衆に受け⼊れられたわけではなく、むしろ斬新すぎたため、「伝統を台無しにしている」という批判も受けました。これに対して⼤観は、盟友・菱⽥春草と共に⻄洋画や琳派などの古美術研究に励み、新しい画⾵を確⽴していきます。
本展では、日本画に新しい風を吹き込んだふたりの画家と、福田コレクションが誇る東京画壇たちの作品、近代日本画の魅力に迫ります。
画家たちの身に起きたさまざまな「悲運」に焦点を当て、作品に秘められたドラマに迫る展覧会です。福田美術館と嵯峨嵐山文華館の二館共同開催です。
古来より、東アジアでは吉祥をもたらすとされた動物たち―瑞獣(ずいじゅう)が重要なモチーフとしてさまざまな美術工芸に用いられ、その姿は想像力豊かに表現されてきました。本展は、数ある瑞獣たちのなかでも龍・鳳凰・虎を取り上げ、約三千年前の古代中国の青銅器紋様まで遡り、選りすぐりの美術作品とともにその謎と変遷の歴史をご紹介します。古代中国から近代日本まで東アジア三千年の旅をお楽しみください。
すみっコたちをのせたバスツアーが7周年を迎え、おっきくなって大丸京都店にやってきました。
7周年を迎えたおめでた~いすみっコたちと、すみっコたちの世界を巡る楽しいバスツアーに出かけませんか。
バスツアーの最後では7色のたぴおかとすみっコたちがみなさまをおでむかえ♪ みんなで一緒に7周年をお祝いしましょう!「すみの駅」にてイベント限定グッズもたくさんご用意しておりますよ♪
みなさまのバスツアーへのご参加をお待ちしております。
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日本文化の伝統と創造の中心地である京都が誇る美術の歴史。本展は、江戸から明治、昭和、そして現代まで約250年間の京都の美術を彩った名品を全国から集め、総合的に紹介します。当初3部構成で実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により展示計画を大幅に変更。第1部から第3部に出品予定であった作品を更に厳選し、「京都の美術 250年の夢」を展望できる総集編として再構成しました。「コロナ」の時代に開館する美術館として、様々な困難を乗り越えて、これからも「京都の美術」を継承・発展、また未来を展望できる展覧会として開催します。
会期は下記の通りです。
会期 2020年10月10日(土)~12月6日(日)
前期:10月10日(土)〜11月8日(日)
後期:11月10日(火)〜12月6日(日)
※前期・後期で作品が大幅に入れ替わります。
織田信長、豊臣秀吉が活躍する時代、千利休により樂茶碗は生み出されました。利休の考える「侘茶」に叶う茶碗の創造を託された陶工・長次郎(樂家初代)は、利休の創意のもと、新たな手法でこれまでにはない一碗の茶碗を生み出します。それが桃山時代に生まれた樂茶碗の始まりです。
時は400年余り経ち、令和の時代となった現在もなお新たな茶碗は生み出されています。長次郎から始まる樂家の当主達は、利休・長次郎茶碗の精神性を中心に据え、それぞれの時代に誰かの真似ではない己自身の作品を生み出していきます。
父から子へ、そしてまたその子へと、樂家の樂焼は一子相伝で連綿と受け紡がれています。
歴代の力作が一堂に会する本展で、桃山から令和に至るまで約450年の歴史の中で紡がれたそれぞれの茶碗をお楽しみください。
今回で8回目の開催となる、日本でも数少ない国際的なフォト・フェスティバル「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。10あるメインプログラムのうちのひとつ、「オマー・ヴィクター・ディオプ MASU MASU MASUGATA」を紹介します。
京都市京セラ美術館の新館「東山キューブ」にて、国際的に活躍する現代美術作家で京都とも縁の深い杉本博司氏の個展「杉本博司 瑠璃の浄土」を開催しています。本展は、新たに制作された蓮華王院本堂(三十三間堂)中尊の大判写真を含む「仏の海」や、世界初公開となる大判カラー作品「OPTICKS」シリーズなどを展示します。また、ヴェネツィアやヴェルサイユ宮殿での展示を経て《硝子の茶室 聞鳥庵(モンドリアン)》が同館の日本庭園にて日本初公開されます。
日本画を志す若い作家の活動を奨励する「京都 日本画新展」。
これまでの通算11回の大賞受賞者による新作を京都・東山花灯路の時期に合わせて青蓮院門跡で展示します。
青蓮院門跡の格調高い厳かな空間で、東山の風景やいきもの、花と灯りをテーマにした日本画をお楽しみください。
透明樹脂にアクリル絵具で金魚を描くという斬新な技法で注目を集める現代美術作家、深堀隆介。描かれた金魚は、まるで生きているかのような圧倒的な立体感で見る者を魅了します。一連の金魚作品は国内はもとより今や世界的にも高い評価を受け、近年ではライブペインティングやインスタレーションにも力を入れ、表現の幅を広げています。
本展では、愛しい金魚を四季で表現する展示をはじめ、初期の作品を含んだ代表作百余点により、深堀隆介の創作世界を紹介します。
日本では、くらしを彩る芸術の中に自然をさまざまに取り入れ、表現してきました。特に京都は、くらしと自然と芸術が密接な関係を築いてきた街として、今もなお人々を魅了しています。
季節の移ろいを把握する目安として、日本では二十四節気という季節の区分が用いられてきました。本展では、この二十四節気に沿って、自然現象、草花や生物、祭り、行事などを同館コレクションから選ばれた美術・工芸作品の優品を通して紹介し、一年を通じた京のくらしと自然、芸術の豊かな関わりを体感していただけます。
(北沢映月《祇園会》1936年/絹本・着色)
象(かたち)の会は、異なった分野で仕事をしている人たちが集まり、美と技を追求することを目的に発足しました。この作品展はお互いの精華を確かめ合い、親睦を深め、切磋琢磨する場です。同人展にお越しいただき、みなさまのご批評をいただければ幸甚に存じます。
祇園祭の山鉾巡行は、京都の夏を彩る風物詩として長く親しまれています。舶来の懸装品や美々しい飾金具、そして、故事や伝説の物語を体現した意匠の数々など、多様な装飾品で彩られた絢爛豪華な山鉾の姿は、多くの人びとを魅了してきました。本展では、日本を代表する祭りとして世界に認められた祇園祭の、山鉾を彩る華麗な装飾を紹介します。
住友グループの礎を築いた第15代当主・住友吉左衞門友純(号:春翠、1864~1926)は、実業のかたわら芸術文化にも力をそそぎ、西洋絵画を積極的に収集しました。
住友洋画コレクションは、1897年(明治30年)の欧米視察の際、パリで春翠が印象派のクロード・モネの油彩画を2点購入したことが始まりです。今から約120年前に将来された2つのモネ作品は、日本に最初期にもたらされたモネの真筆として、記念碑的な位置を占めています。
春翠によって収集された作品群は子弟たちに継承され、今に伝わっています。本展では、モネからはじまった住友の洋画コレクションの軌跡を、明治から昭和にいたる時代や社会の動きを背景に、住友親子3人の収集のエピソードを交えてご紹介いたします。
本展は、開館の延期により未公開になっていた「京都の美術 250年の夢 最初の一歩:コレクションの原点」の再展示です。
京都市美術館のコレクションの「最初の一歩」がどのような内容であったのか、87年の歴史を遡って紹介する特別企画です。開館3年目(1935年)の春に初めて開催した「本館所蔵品陳列」に出品された、コレクションの原点となる所蔵作品47点を一挙に展示します。