
2月20日、競技かるた界を牽引するトップ選手たちが集う「第3回 ちはやふる小倉山杯」が嵯峨嵐山文華館で開催されるにあたり、企画展「絵でみる百人一首と枕草子」を実施します。
百人一首ゆかりの作品を通じていにしえの殿上人たちの感性に触れていただくとともに、百人一首に選ばれた歌人の一人である清少納言にちなみ、「枕草子」の世界を想起させるような日本画の数々もお楽しみください。

2020、21年に開催した「仏像ひな型の世界」展の第3弾!江戸から平成まで15代系譜を連ねた京都仏師・畑治良右衛門が伝えてきたひな型420件の中から、龍谷ミュージアム初公開のひな型を中心に展観します。
また、シリーズ展ではインドで誕生した仏教がアジア全域に広まり、日本の社会にも根づいていく約2500年の歩みを、大きく「アジアの仏教」と「日本の仏教」に分けて紹介します。

約60年にわたる画業において、絵画のみならず彫刻、陶芸、染織、木工、金工に至るまで多彩な創作活動を展開した堂本印象(1891-1975)。1966年(昭和41年)には自身のデザインによって堂本美術館(現・京都府立堂本印象美術館)を立ち上げるなど、生涯に渡ってその表現意欲が衰えることはありませんでした。
堂本印象生誕130年にあたる本年は、印象の創造を前・後編に分けて振り返る記念展を開催します。
後編となる本展は、「日本画家」の枠にとらわれない印象のマルチな創作活動に注目し、工芸品や美術館デザインなど、平面から立体、空間装飾にいたるまで、独特な美のセンスで彩る印象の一面に迫ります。平面から立体まで個性豊かな美意識の世界を紹介します。

千年以上続く日本の伝統文化「能」の世界。奈良時代に大陸から渡来した「散楽」が源流となり、室町時代に世阿弥によって大成された古典芸能「能」は、長い歴史の中で絶えず守られてきました。
演能に用いられる「能面」は一見、無表情に見えますが、舞台では多くの表情を持ち、見事なまでに人間の心理を表現して見るものを魅了します。
本展では、世界的な能面の愛好家であり研究者でもある、スティーヴェン・マーヴィン氏のコレクションを中心に、金剛家、篠山能楽資料館の名品100点を展示します。
幽玄の美である能面の芸術を、ぜひご堪能ください。

和菓子の形を決める上で重要な役割を果たすのが木型です。
鍵善良房に江戸時代から伝わる和三盆糖のお菓子「菊寿糖」も桜の木で作られた木型が使われています。本展では、菓子屋の宝ともいえる大小さまざまな木型を紹介します。

明治40年に第1回文部省美術展覧会(略して文展)を礎とし、「帝展」「新文展」「日展」と名称を変えつつ、常に日本の美術界をリードし続けてきた日展。
当初は日本画、西洋画、彫刻の3部門でしたが、昭和2年に工芸美術が加わり、昭和23年に書も加わりました。
現在では、各部門において日本の美術界を代表する巨匠から、第一線で意欲的に活躍している中堅、新人を多数擁しており、世界にも類のない一大総合美術展として、全国の多くの美術ファンが関心を集めています。

1914年、石井柏亭・梅原龍三郎・有島生馬・坂本繁二郎らが結成した『二科会』。常に新傾向の作風を吸収し、岸田劉生・佐伯祐三・藤田嗣治・岡本太郎・東郷青児など美術史上欠かすことのできない多くの著名な芸術家を輩出しています。同会の会員、会友、一般入選の力作をぜひご高覧ください。
◆主な出品作家◆
【絵画】田中良をはじめ、地元の黒川彰夫、中原史雄、田川絵理、
入佐美南子、大渕万弥子、甲津久生、井上邦男、友政光雄、
古保木雄一、冨士谷隆、藤谷進、石橋国夫、北村美佳、
石田勝己、山中惇孝、瀬野道子、根木悟、山岡明日香ほか
【彫刻】吉田二郎、多羅間拓也ほか
【デザイン】下口智弘、梅村万里子ほか
【写真】西岡伸太、寺村千秋、大橋仁三郎、八木富夫、南村初江ほか
総数約280点

作家より~
1930年、日本の洋画壇に閃光が走り美の荒野にフォーブの旗をたて、アカデミズムを排し自らのオリジナリティーを振りかざした作家集団の奔走がはじまりました。
伊藤 廉、川口 軌外、小島 善太郎、児島 善三郎、里見 勝蔵、清水 登之、鈴木 亜夫、鈴木 保徳、高畠 達四郎、中山 巍、林 重義、林 武、福沢 一郎、三岸 好太郎の14人が集い独立美術協会の誕生です。
以来、須田国太郎、野口弥太郎、鳥海青児ら近代美術史に輝く画家を多数輩出し約90年、絶えぬ炎を胸に、互いの美への探求をエネルギーとして、我が国の美術界をリードしてきました。その華麗で重厚なる歴史に培われた先人たちの強靭な作品は「芸術とは何か」を今も問いつづけています。私たちは伝統の上にさらなる未来を目指し、集団の内外に自己練磨の場を得たことを喜びとしてひた走っています。ご高覧くださった皆様が私たち作家と感動を共にしていただけることを願っております。
◆内容◆
文化勲章受章の奥谷博や日本芸術院会員の絹谷幸二をはじめ、京滋の会員作家、平岡靖弘、廣田政生、秋口悠子、木村小百合、山根須磨子、芝田友司、宮腰敏一の各氏など洋画約115点を展覧。
次代の工芸美術をリードする創作工芸美術集団「工芸美術創工会」による、第32回目の展覧会。さまざまな表現の形、確かな技術に根差した作品をお楽しみください。

京都を代表する芸術文化である京菓子を通して、広く古典文学について知っていただき、京菓子への理解を深めていただけることを目的に本展が開催されます。
今年は「徒然草」をテーマに公募し、その中から選りすぐりの京菓子作品を展示します。
昨年度初めて開催した「創工会×和中庵in鹿ケ谷」に続き、今年もノートルダム女学院中学高等学校 和中庵において会員有志による展覧会を開催します。
錦秋の東山を背景に、陶芸、染色、漆芸、硝子、金石、人形、金工、木工の作品を展覧致します。歴史ある和洋建築の空間で観る「工芸美術」を是非ともご覧ください。

茶道具には、人と人とを繋ぐ様々な物語が込められています。
泉屋博古館では、住友コレクションの中から、珠玉の名品をご紹介する展覧会を開催します。

フランスの国民的写真家ロベール・ドアノー。パリを舞台に多くの傑作を生みだし、ありふれた日常からきらめく瞬間を切り取るドアノーは「イメージの釣り人」と呼ばれ、没後四半世紀以上経つ今も愛されつづけています。
本展は、パリの街角にあふれるシャンソンやジャズなど様々な音楽シーンを題材に1930年代から90年代にかけて撮影された、ドアノー独自の音楽的感覚に富んだ作品と資料、約200点で構成されます。
2018年末から2019年春にかけて、フランス・パリ19区にある“フィルハーモニー・ド・パリ”内の音楽博物館で開催され大好評を博した展覧会を基に、日本向けに再構成されました。
福田美術館・嵯峨嵐山文華館の二館合同で開催される展覧会「木島櫻谷 ~究めて魅せた「おうこくさん」~」の会期にあわせて櫻谷文庫は、櫻谷自ら設計に関わり建造した京都衣笠の邸宅・櫻谷文庫特別公開を実施いたします。

象(かたち)の会は、異なった分野で仕事をしている人たちが集まり美と技を追求する事を目的に発足しました。染色、陶芸、日本画、彫刻など幅広い分野で活躍する作家が所属しています。
お互いの精華を確かめ合い、切磋琢磨する場である作品展は、今回で第70回を迎えます。記念展として「悠」をテーマに作品を展示します。

木島櫻谷(このしま・おうこく)は近代の京都画壇を代表する巨匠です。
近年再評価が進み、人気を博しつつある櫻谷芸術の全貌を通覧できる展覧会が福田美術館・嵯峨嵐山文華館の二館合同で開催されます。

「院展」の名で親しまれている日本美術院は、1898(明治31)年、岡倉天心が橋本雅邦、横山大観、下村観山、菱田春草らと共に、東洋美術の正しい伝統を基礎として維持し、新時代の新美術を開発・樹立すべき事を指標として創設されました。
天心の没後、大正3年1914(大正3)年、横山大観らによって再興、以後一世紀以上に渡る歴史と伝統を誇ります。
京都における日本画の発展にも大きく寄与してきた本展は、今年再興第106回を迎えます。

障害のあるアーティストたちが活動に打ち込める場の恒常的な確保や、展覧会等のプロデュース等を行ってきた機構・天才アートKYOTOによる作品展を開催します。
今年5月に京都市北区の「きたアトリエ」へ移転してから初となるのアトリエ公開型の展覧会です。
登録作家40名による作品を、制作現場を展示会場として紹介します。
合わせて、作品やオリジナルグッズの販売も実施。
「作品が生まれる臨場感」と「生まれたての作品が放つ熱量」をお楽しみください。

自由な発想による明日へのかたちを求めて、第32回「光風工芸 明日へのかたち展」を開催します。

京都は、明治以降に建てられた洋風建築や近代和風建築、モダニズム建築など、いわゆる「モダン建築」が数多く現存しており「生きた建築博物館」と言っても過言ではありません。
本展は、京都を代表するモダン建築の一つ、京都市京セラ美術館を会場に、建築を通して京都を知る同館初の大規模建築展です。
貴重な原図面や模型から時代背景を伝える写真や映像、家具まで多様な資料が400点以上展示されます。
また、展示鑑賞と同時に建物探訪や街歩きなども体験し、古建築と庭園だけでない京都のもうひとつの魅力に触れる機会となるでしょう。