開催期間:2025年10月4日(土)~2025年10月4日(土)
独創的な「梅原日本学」を築き、「人類哲学」の必要性を提唱して逝去した哲学者・梅原猛。その哲学の「はじまり」と「これから」を展望する、第一回梅原猛フォーラム「梅原猛を継ぐ~『人類哲学』とは何か」を10月4日(土)に開催します。オンラインでも聴講できます。(無料、事前応募制)
哲学者・梅原猛、その哲学の「はじまり」と「これから」を展望
独創的な「梅原日本学」を築き2019年に逝去した哲学者・梅原猛は、京都市立芸術大学学長を務め、国際日本文化研究センターを創設、東日本大震災を“文明災”と呼び「人類哲学」の必要性を説きました。生誕100年を期し、梅原猛の遺志を次代に継ぐ「梅原猛人類哲学賞」が創設されます。これに連携した第一回フォーラム「梅原猛を継ぐ~『人類哲学』とは何か」を開催します。オンラインでも参加ができます。参加は無料。
◎スピーチ
「梅原仏教学と私」 しんめいP(著述家、東洋哲学愛好家)
◎記念講演
「はじまりの梅原猛」 日下部 吉信(立命館大学名誉教授)
◎座談会
「『人類哲学』とは何か」
奥野 克巳(立教大学教授)
長谷川 祐子(キュレーター、京都大学経営管理大学院客員教授)
福岡 伸一(青山学院大学教授)
鷲田 清一(大阪大学・京都市立芸術大学名誉教授)
山極 壽一(総合地球環境学研究所所所長)
梅原 賢一郎(梅原記念財団代表理事)
モデレーター
小西 賢吾(京都大学人と社会の未来研究院特定准教授)
フォーラムチラシはこちらから。
◎登壇者プロフィール
奥野 克巳(立教大学教授)
1962年、滋賀県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。ボルネオの狩猟採集民プナンを調査研究。著書に『モノも石も死者も生きている世界の民から人類学者が考えたこと』『はじめての人類学』『ひっくり返す人類学』『今日のアニミズム(共著)』等。
日下部 吉信(立命館大学名誉教授)
1946年、京都府生まれ。梅原猛に師事し立命館大学・同大学院で哲学を学ぶ。ソクラテス、プラトン以前の初期ギリシア哲学に注目し「存在と主観性の葛藤は現在も続く」と説く近著『ギリシア哲学30講 人類の原初の思索から(上下巻)』ほか著書多数。
小西 賢吾(京都大学人と社会の未来研究院特定准教授)
1980年、兵庫県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程研究指導認定退学。金沢星稜大学准教授を経て現職。「縁と集合的身体の人類学」をテーマに日本とチベットで研究。著書に『四川チベットの宗教と地域社会』『比較文化学への誘い(共編著)』等。
しんめいP(著述家、東洋哲学愛好家)
1988年、大阪府生まれ。東京大学法学部卒。大手IT企業を経て地方で教育事業に取り組むも撤退。引き籠り中に東洋哲学の本を貪り読み、綴ったブログ記事が注目され『自分とか、ないから 教養としての東洋哲学』として2024年に出版。20万部のベストセラーに。
長谷川 祐子(キュレーター、京都大学経営管理大学院客員教授)
京都大学法学部卒、東京藝術大学美術学部芸術学科卒、同大学院美術研究科修士課程修了。『ジャパノラマ:日本の現代アートの新しいヴィジョン』ほか国内外で様々な展覧会、ビエンナーレを企画。金沢21世紀美術館の創設に携わり2025年3月まで館長を務めた。
福岡 伸一(青山学院大学教授)
京都大学卒。ロックフェラー大学客員教授。大阪・関西万博(EXPO 2025)テーマ事業「いのちを知る」プロデューサー。著書に『生物と無生物のあいだ』、『動的平衡』シリーズ等。梅原猛も含めた対談集『エッジエフェクト』がある。
山極 壽一(総合地球環境学研究所所長)
1952年、東京生まれ。京都大学卒。京都大学教授、総長を経て現職。ゴリラをはじめ霊長類の考察から人間社会の由来と未来を探る。著書に『家族の起源』『「サル化」する人間社会』『共感革命―社交する人類の進化と未来』『争いばかりの人間たちへ ゴリラの国から』等。
鷲田 清一(大阪大学・京都市立芸術大学名誉教授)
1949年、京都市生まれ。京都大学卒。大阪大学総長、京都市立芸術大学学長などを歴任。“臨床哲学”の観点から身体、言葉、アート、ケアなどを論じる。著書に『モードの迷宮』『「聴く」ことの力』『哲学の使い方』『所有論』等。朝日新聞に「折々のことば」連載中。
梅原 賢一郎(梅原記念財団代表理事)
京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都芸術大学名誉教授。主な著作に『カミの現象学─身体から見た日本文化論─』『感覚のレッスン』『肉彩』『洗濯屋さん道元』、編著作に『不在の空─「いま・ここ」を生きた女性の肖像─』がある。
◇◇◇
梅原 猛(1925~2019)
哲学者。宮城県生まれ。京都大学文学部哲学科卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長を経て、国際日本文化研究センターの創設に尽力し初代所長に。1999年、文化勲章を受章。縄文時代から近代までを視野に収め、文学・歴史・宗教等を包括し日本文化の深層を解明する営為が「梅原日本学」と呼ばれる。著書に『地獄の思想』『隠された十字架―法隆寺論』『水底の歌―柿本人麻呂論』『日本の深層―縄文・蝦夷文化を探る』『世阿弥の神秘』『人類哲学序説』『親鸞「四つの謎」を解く』など。1986年初演のスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」はじめ、新たな歌舞伎・能・狂言の戯曲等も手掛け、日本ペンクラブ会長を務めた。
◇◇◇
開催期間 | 2025年10月4日(土)~2025年10月4日(土) |
---|---|
時間 | 15時~18時15分(開場14時30分) |
会場 | 京都大学芝蘭会館稲盛ホール 京都市左京区吉田近衛町 |
料金 | 参加無料 |
お問い合わせ | 「梅原猛フォーラム」事務局 京都新聞COM内 電話075-241-6172(平日10~17時) |
主催/後援など | 主催:一般財団法人 梅原記念財団 共催:京都新聞 |