開催期間:2021年1月5日(火)~2021年1月18日(月)
油彩画や水彩画で頭角を現した吉田が木版画を始めたのは、49歳のことでした。
それは、油彩画のタッチや描き方をベースに、水彩画で培った色彩表現や、顔料を自由自在に扱う力を生かしつつ、西洋画に見られる陰影や奥行きを木版画で表現するという前代未聞の挑戦でした。
そこで吉田は、分業を主とする伝統的な木版画の制作方法を踏襲しつつも、自身で彫や摺りの技術を知り尽くしたうえで彫師や摺師を指揮し、超絶技巧とも呼べる版画作品を次々と発表したのです。
妥協なき「絵の鬼」がたどり着いた後半生の新境地を、ぜひご覧ください。
※営業時間変更のお知らせ※
京都府下における「緊急事態宣言」 が 発出 されることを受け、 新型コロナウイルス感染拡大防止に向け
【14日から当面のあいだ、入場時間を午前10時~午後7時(入場は閉場30分前まで)に変更いたします】
吉田博(1876-1950) |
吉田博の作品群
アメリカ、ヨーロッパ、アジアの自然風景から、富士や日本アルプスといった日本の山岳、穏やかな瀬戸内海まで、実際に吉田が現地に赴き、写生した景色がもとになっています。
京都を舞台にした「金閣寺」、東京の神楽坂を舞台にした「神樂坂通 雨後の夜」、「瀬戸内海集 帆船シリーズ」など、なつかしさの漂う日本的な情景を主題としただけでなく、水の流れや光の移ろいを繊細かつ大胆に表現した彼の木版画は、国内外でも人気を博し、故ダイアナ妃にも愛されました。
「金閣寺」昭和8(1933)年
「神樂坂通 雨後の夜」昭和4(1929)年
「帆船 朝」大正15(1926)年
没後70年の節目に開催する本展では、木版画約200点とともに、初公開の版木や写生帖も展観します。
常に世界に挑み続け、新しい木版画の創造を目指した吉田博の画業を、心ゆくまでお楽しみください。
☆★☆★☆2020年12月29日付け京都新聞に掲載された本展特集記事はコチラからお読みいただけます。
開催期間 | 2021年1月5日(火)~2021年1月18日(月) |
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時間 | 午前10時~午後8時(最終日は午後5時閉場、入場は閉場30分前まで) |
会場 | 京都髙島屋7階グランドホール 〒600-8520 京都市下京区四条通河原町西入真町52 https://www.takashimaya.co.jp/store/special/yoshida_hiroshi/index.html(高島屋サイト) |
料金 | 一般1000(800)円、高・大生800(600)円、中学生以下無料。かっこ内は前売りおよび団体(10人以上) ※前売り券は髙島屋7階商品券サロンなどで1月4日まで販売。受付は12月22日(火)午前10時から。 |
お問い合わせ | 京都髙島屋075(221)8811まで |
主催/後援など | 主催:毎日新聞社、京都新聞 協賛:ニューカラー写真印刷 |
備考 | ※予約なしでもご入場いただけますが、WEB予約をいただくとスムーズにご入場いただけます。 ※会場の混雑状況により、入場制限をさせていただく場合があります。 |