舞妓。いまや京都を代表する文化の一つとして知られていますが、その詳細は意外にも知られていません。どのようにして舞妓は京都のシンボルになっていたのでしょうか。

伝統文化の象徴に思われる舞妓ですが、絵画で盛んに描かれるようになったのは近代以降のことです。明治5（1872）年、都をどりなどが始まると、芸舞妓が伝統都市・観光都市としての京都を象徴する存在となっていきます。明治26（1893）年に黒田清輝が「舞妓」（東京国立博物館・重要文化財.期間限定展示）、明治42（1909）年に竹内栖鳳が「アレタ立に」（髙島屋史料館.期間限定展示）を発表すると、大正期にかけて芸舞妓、特に舞妓は盛んに描かれるようになります。そこでの舞妓は、美しく、時に妖しく、画家によってさまざまなイメージで描かれ、昭和期に入っても舞妓は多くの画家を惹きつけてきました。

黒田清輝「舞妓」（重要文化財）明治26年 東京国立博物館

Image:TNM Image Archives

〈11月17日～11月29日展示〉

竹内栖鳳「アレ夕立に」明治42年 髙島屋史料館

〈11月3日～11月29日〉

岡本神草「口紅」大正7（1918）年 京都市立芸術大学芸術資料館

〈10月6日～11月1日〉

北野恒富「戯れ」昭和4（1929）年 東京国立近代美術館

関連イベント

・舞妓関連映画上映「祇園の姉妹」（溝口健二監督、昭和11年）など3階フィルムシアターで上映

・「京都・五花街の舞妓による踊り鑑賞会」

　　　　　会場：6階和室　各日　①午後2時～　②午後3時～　

　　　　　日程：10月31日（土）祇園甲部、11月1日（日）宮川町

　　　　　　　　11月3日（火・祝）祇園東、11月7日（土）上七軒、11月8日（日）先斗町

　　　　　　　　踊り鑑賞券1,000円、舞妓モダン展入場券付き踊り鑑賞券2,300円

                      【ローソンチケット（Lコード51414）で発売中】

　　　　　　　　※ローソンチケット限定発売となります。

　　　　　　　　※館内ろうじ店舗のお食事・お買い物券1,000円分付き（一部店舗は使用不可）

新型コロナウイルス感染症の今後の状況により予定を変更する場合もございますのでご了承ください。