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夜間イベントあり
京都ならでは!
終了

開催期間:2019年7月2日(火)~2019年8月17日(土)

◆終了◆ 横山華山展

◆終了◆ 横山華山展

江戸時代後期に京都で活躍した絵師・横山華山。伝統や形式を重んじる諸画派に属さず、自由な画風と筆遣いで人気を博し、その名声は当時日本国内に広がり、また早くから海外でも注目されました。上下巻合計30mの超大作「祇園祭礼図巻」の一挙公開ほか、華山の多彩な画業を系統立てて紹介する初の回顧展をぜひお楽しみください。

会期 2019年7月2日(火)~8月17日(土)【前期:7月2日(火)〜21日(日) 後期:7月23日(火)〜8月17日(土)】




 

展 覧 会 構 成

第1章 蕭白を学ぶ –華山の出発点–
横山家は曾我蕭白と交流があり、華山は幼少の頃から蕭白の作品に直接触れる機会を得、彼に傾倒しました。こうした「蕭白経験」の日々は、奇想の画家と呼ばれる蕭白の自由で斬新な画風を華山へと受け継がせ、それがのちの彼の画業の軸ともなりました。展覧会のプロローグでは、華山の原点となった蕭白風の作品をはじめ、初期の作品を紹介します。
 

第2章 人物 –ユーモラスな表現−
華山は人物表現を得意としており、じつに多くの作品が残されています。たとえば中国の故事を題材に取り上げつつ、そこに同時代の人々の日常生活を巧みに写し出しています。人目を驚かせる趣向や、ユーモアに満ちた人物の描き方など、華山ならではの多彩な人物表現にご注目ください。
 

第3章 花鳥 多彩なアニマルランド
龍や鶴をはじめ多くの動物や花々を描いた作品群。どれも巧みに描かれ、華山の多才ぶりが窺えます。特に、虎の絵を得意とする岸駒の弟子だったこともあり、華山も虎を題材に多くの絵を手掛けています。花鳥画にみる迫真性に満ちた描写や、機知に富んだ表現は見逃せません。
 

第4章 山水 ‐華山と旅する名所‐
華山は、富士山や天橋立、二見浦といった日本の風景だけでなく、西湖や蘭亭曲水など中国の景色も描いています。山水の画題には、見ごたえのある大作が多いのが特徴です。また、華山の名を一躍世に知らしめたのが、《花洛一覧図》です。京都の町並みを俯瞰的に描いた摺物で、当時の知識人として知られる斎藤月岑(さいとうげっしん)が『武江年表(ぶこうねんぴょう)』で伝えているように、江戸の絵師たちにも大きな影響を与えました。
 

第5章 風俗 ‐人々の共感‐
華山がその真骨頂を発揮していたのが風俗画です。伝統的な画題に独自の視点と表現で新たな息吹をもたらし、身近な場所や文化、行事をつぶさに描いて、人々の共感を得ました。とりわけ祭礼図は華山の独断場で、祇園祭、やすらい祭、賀茂の競馬などを画題に数多くの大作を残しています。
 

第6章 描かれた祇園祭 –《祇園祭礼図巻》の世界–
《祇園祭礼図巻》は、江戸時代後期の祇園祭の全貌を、上下巻約30メートルに渡って克明に描いた華山の集大成ともいえる壮大な絵巻です。祇園祭のハイライトである山鉾巡行を描く絵は他に多くありますが、巡行以外の行事や祭りで賑わう人々の姿まで事細かに正確に描いた唯一の作品です。
近年発見された下絵とあわせて展示することで、華山がいかに丹念な取材と観察を重ねたかがわかります。

《祇園祭礼図巻》 (上巻・部分)個人蔵

 

《祇園祭礼図巻》 (下巻・部分)個人蔵


 

 

◎関連イベント

①講演会 《祇園祭礼図巻》と祇園祭の歴史
講     師:吉田雅子氏(京都市立芸術大学教授)
              八反裕太郎氏(本展監修・美術史家)            
      橋本章氏(京都文化博物館学芸員)
日     時:2019年7月6日(土)10:30〜12:00
会     場:京都文化博物館3Fフィルムシアター(定員150名)
参 加 費:無料 ※当日先着順、本展覧会入場券(半券可)が必要

講演会 忘れられた天才絵師
講   師:森道彦氏(京都文化博物館学芸員)
日   時:2019年7月13日(土)10:30〜12:00
会   場:京都文化博物館3Fフィルムシアター(定員150名)
参 加 費:無料 ※ただし本展覧会入場券(半券可)が必要

講演会 京と東北をつなぐ紅花の⾵景
講   師:土生和彦氏(宮城県美術館学芸員)
日   時:2019年8月10日(土)10:30〜12:00
会   場:京都文化博物館3Fフィルムシアター(定員150名)
参 加 費:無料 ※ただし本展覧会入場券(半券可)が必要

④「祇園祭宵山記念」特別観覧会
日   時:2019年7月16日(火)17:30~19:45
会   場:京都文化博物館 5階ミュージアムギャラリー、展示室(定員80名)
参 加 費:1,600円(税込)*ご参加の方に絵ハガキをプレゼント ※セブンチケット、ローソンチケットにて販売します。
内     容:八反裕太郎氏(本展監修・美術史家)による《祇園祭礼図巻》の作品解説(約40分)後、貸切で特別観覧をしていただきます。祇園祭の宵山にお出かけの前に展覧会をお楽しみください。

学芸員によるギャラリー・トーク
日   時:2019年7月19日(金)、7月26日(金)、8月2日(金)
      各日18:00~ ※30分程度
※事前申し込み不要。参加無料。ただし当日の入場者に限ります。

 

公式ホームページを開設中!

 

 

作品紹介


ボストン美術館から、縦3メートル、幅2メートルの大作《寒山拾得図》が里帰り!

寒山拾得図 ボストン美術館(ウィリアム・ビゲローコレクション)Photograph ©2019 Museum of Fine Arts, Boston


 

天才絵師の競演!

華山が描いた《蝦蟇仙人図》と、ボストン美術館所蔵の曾我蕭白による《蝦蟇仙人図》を並べて展示!

横山華山 蝦蟇仙人図 個人蔵
 


◎ペアチケットも発売中!!

2,200円(前売り期間中販売、一般のみ)

開催期間2019年7月2日(火)~2019年8月17日(土)
時間開室時間 10:00~18:00(金曜日は19:30まで)※入場はそれぞれ30分前まで
休館日7月8日(月)、22日(月)、29日(月)
会場 京都文化博物館
京都市中京区三条高倉
ホームページhttp://www.bunpaku.or.jp/
料金一般1400円(1200円) 大高生1100円(900円) 中小生500円(300円)※(  )内は前売り券および20名以上の団体※上記料金で総合展示とフィルムシアターもご覧いただけます。※ペアチケット 2,200円(前売り期間中販売、一般のみ) ※チケットは京都文化博物館、セブン‐イレブン、ローソンチケット(Lコード:53940)、チケットぴあ(Pコード:769-687)、イープラス、CNプレイガイドほか ※前売券は7月1日(月)までの販売。
お問い合わせ京都文化博物館 電話:075-222-0888
主催/後援など主催:京都府、京都文化博物館、京都新聞、日本経済新聞社、テレビ大阪、BSテレビ東京 協力:日本航空 協賛:野崎印刷紙業